第1回 田んぼあぜ道軽トラ市 in 下塚田

経済的波及効果分析・RMO/補助事業提出用報告書

農村RMOモデル形成支援事業 実証成果レポート

2025年12月21日開催

実来場者数

1,890

出店数

42

経済的波及効果(合計)

382万円

事業概要

事業名

第1回 田んぼあぜ道軽トラ市 in 下塚田

実施日

2025年12月21日(日)

実施場所

宮崎県日南市 下塚田地区

主催

下塚田ふるさと応援隊(農村RMO)

本事業は、地域内外の交流人口の創出および地域資源の経済的価値向上を目的として、農産物・加工品・飲食等を中心とした軽トラ市形式で開催したものである。初開催ながら多くの来場者を集め、地域経済および人的ネットワークの活性化に寄与した。

実績概要(確定値)

項目 実績値
実来場者数 1,890人
出店数 42店
出店者売上実績 1店あたり 2万~8万円(直接聞き取り)
細田地区外来場者比率 60%
運営・ボランティア人数 40名
開催形態 半日・屋外・初開催

経済的波及効果の算定方法

本報告書では、農村RMO事業および地方イベント評価で一般的に用いられる以下の3段階構造により経済的波及効果を算定した。

1

直接効果

出店者が実際に得た売上(地域事業者所得)

2

間接効果

来場者(特に地区外来場者)による周辺消費

3

誘発効果

得られた所得が地域内で再支出されることによる効果

※過大評価を避けるため、各係数は保守的かつ行政説明可能な水準に設定しています。

経済的波及効果の算定結果

一次効果 直接効果

出店者売上実績レンジ(2万~8万円)の中央値である 5万円/店 を用いて算定した。

算式

42店 × 50,000円 = 2,100,000円

直接効果:約210万円

二次効果 間接効果

来場者の60%が地区外来場者であることから、移動・飲食・買い物等の周辺消費が発生したと考えられる。地方イベントの標準的手法に基づき、直接効果の 40% を間接効果として算定した。

算式

2,100,000円 × 0.40 = 840,000円

間接効果:約84万円

三次効果 誘発効果

出店者および関係者が得た所得が、生活消費や次回仕入れ等として地域内で再支出される効果を考慮し、(直接+間接効果)の 30% を誘発効果として算定した。

算式

(2,100,000円 + 840,000円)× 0.30 = 882,000円

誘発効果:約88万円

経済的波及効果合計

直接効果

約210万円

間接効果

約84万円

誘発効果

約88万円

合計

約382万円

人的貢献(参考指標)

本事業では40名のボランティア・運営スタッフが無償で参加しており、これは地域主体性を示す重要な社会的価値である。

算式

40名 × 6時間 × 1,200円/時 = 288,000円

人的貢献価値(参考):約29万円

※注記:本値は経済波及効果には含めず、補助事業評価における付加価値指標として位置付けています。

総合評価

本イベントは、初開催にもかかわらず1,890人の来場者を集め、約382万円の経済的波及効果を創出した。特に地区外来場者比率60%は、交流人口・関係人口創出事業として高く評価できる。

加えて、40名の住民主体による運営体制は、農村RMOとしての持続可能性と発展性を強く裏付けるものである。

補助金・交付金用 経済効果算定根拠(要約)

  • 出店者実績売上に基づく実数重視の算定
  • 地区外来場者比率を反映した間接効果設定
  • 農村イベント評価で一般的な係数を使用
  • 過大評価を避けた保守的推計

これにより、行政・第三者への説明責任を十分に果たせる算定内容となっています。

次回開催に向けたKPI設定(提案)

目標KPI(第2回)

指標 第1回実績 第2回目標
来場者数 1,890人 2,200人
出店数 42店 45~50店
1店あたり平均売上 約5万円 6万円
直接効果 約210万円 270~300万円
経済波及効果合計 約382万円 480~520万円
地区外来場者比率 60% 65%

KPI達成のための施策例

開催回数の定期化

リピーター創出によるコミュニティ形成

地域特産品の目玉商品化

レモン・米等の地域ブランド強化

SNS・地域メディア連動強化

効果的な情報発信と拡散

駐車・導線整備

受入能力向上による来場者増

総合評価・所見

本事業は、農林水産省が推進する農村RMOモデル形成支援事業の趣旨である「農用地保全」「地域資源の活用」「生活支援」の三要素のうち、特に地域資源の活用および交流人口・関係人口の創出において明確な成果を示した。

初開催にもかかわらず来場者1,890人地区外来場者比率60%を達成し、約382万円の経済的波及効果を創出した点は、単発イベントに留まらず、地域経済循環を生み出すモデル事例として評価できる。

また、40名の地域住民が主体的に運営に参画したことは、外部依存ではない持続可能なRMO運営体制の構築に寄与しており、今後の横展開や他地域への波及が期待される。

本取組は、農村RMOモデル形成支援事業における実証的成果として、次年度以降の継続的な事業展開および事業高度化に資するものである。

第1回田んぼあぜ道軽トラ市は、農村RMOの取組として経済的・社会的に高い成果を示した。

今後、継続開催と改善を重ねることで、地域経済循環の中核事業として成長することが期待される。