農村RMOモデル形成支援 農用地保全 2026年2月1日

常幡圃場 溝掘り実施

春の営農に備え、入水・排水路を確保する伝統の共同作業

2026年2月1日(日)、常幡圃場にて溝掘り作業を実施しました。1月の一斉野焼きに続き、春の粗起こしに先立つ入水・排水路の確保を目的とした伝統的な共同作業です。地権者37名が協力し、127,241㎡の圃場を管理する地域一体型の農用地保全活動として、年間の営農計画の中で重要な位置を占めています。

常幡圃場ドローン映像

常幡圃場ドローン映像(竹井裕樹会員撮影)

作業着手前の打ち合わせの様子
作業着手前の打ち合わせの様子

作業着手前の打ち合わせの様子

活動の目的と背景

溝掘りは、水田の入水路・排水路を整備し、春の粗起こしや田植えに向けた水管理を可能にするための重要な共同作業です。下塚田地区では毎年、1月の火入れ(野焼き)に続いて2月に溝掘りを行うという年間サイクルが確立されています。

年間の農用地保全サイクル

1 1月:火入れ(野焼き)
2 2月:溝掘り ← 今回
3 春:粗起こし・田植え

野焼きで枯れ草や残渣を除去した後、溝掘りで水路を確保することで、春の営農をスムーズに開始できます。この一連の流れは先人から受け継がれた知恵であり、地域の農業を支える基盤です。

常幡圃場の基本情報

面積

127,241 ㎡

約12.7ヘクタール

地権者

37 名

圃場を共同で管理

反当割

約 600 円

管理費の負担単価

欠席金

5,000 円

共同作業に不参加の場合

現在の課題

常幡圃場の維持管理においては、全国の中山間地域と同様に、複数の構造的な課題が顕在化しつつあります。

高齢化・少子化による担い手不足

溝掘りは重労働を伴う作業であり、高齢化が進む中で参加者の体力的な負担が年々増加しています。若い世代の地区外流出により、次世代の担い手確保が喫緊の課題となっています。

不在地権者の増加

地権者37名のうち、地区外に居住する不在地権者が増加傾向にあります。共同作業への参加が困難な地権者が増えることで、出役者への負担集中や、管理の手薄な区域の発生が懸念されています。

維持管理体制の変化

従来は各地権者が自らの区画周辺の溝掘りを担当していましたが、営農をやめた地権者の区域も含めて管理する必要が生じ、作業の効率化や役割分担の見直しが求められています。

今後の方向性

これらの課題に対し、下塚田ふるさと応援隊では以下の方向性で取り組みを進めていきます。

地域計画との連動

農村RMO事業や地域計画と連動させ、圃場の将来像を地権者間で共有。農地の集約化・利用計画の策定を進めます。

役割集約化・省力化

機械化の推進や作業の効率化を検討し、少ない人数でも維持管理が可能な体制づくりを目指します。

話し合いの場の設置

地権者全員が参加できる協議の場を設け、不在地権者も含めた合意形成と今後の方針決定を行います。