綿花畑
📋 研修報告書

コットンサミットin天理
研修報告書

開催場所・日程
奈良県天理市
2025年11月15日(土)

📋 視察の項目

1. 栽培技術の習得

ビデオ紹介と写真による照会だけでした

栽培のポイント

  • 日当たりと風通し: 日当たりと風通しの良い場所での栽培が重要です。
  • 土壌: 水はけの良い土壌が適しており、酸性土壌は嫌うため苦土石灰などで中和が必要です。
  • 水やり: 若い苗の時期は過湿に注意し、真夏の開花期にはたっぷりと水をやります。
  • 病害虫: ハマキムシやハダニ、ナメクジなどが発生することがあるため、注意が必要です。
  • 収穫: 綿は一年草なので、収穫後は根から抜き取って乾燥させ、肥料として利用することもあります。
  • 個人の家庭菜園レベルでも綿花栽培は可能であり、消費者の意識付けにも繋がり得ると考えられています。

2. 経営モデル照会

【事例1】江戸時代の製品復活

江戸時代に作られた製品を復活し軌道に乗るまでの5年から10年の事例照会
(つちや織物所・相楽木綿伝承館)

【事例2】地域おこしの一環

大和高田市の耕作放棄地(4000㎡)で綿花栽培をスタートし、地域住民・一般の参加をするイベントを開催。子供まで楽しめるイベントを企画し好評を得ている。靴下・その他のニット商品を製造する会社。
(株式会社三笠)

【事例3】障害者施設での取り組み

障害者施設での綿の栽培・製品(手紡ぎベンガラ染め糸)・販売の紹介。過疎化が進みつつある町で居場所作りに奮闘。
(吉野学園)

3. 6次産業化の事例

加工技術

  • 糸を紡ぐのに 3~5年
  • 糸を染め
  • 布を織るのに 3~5年

加工品を作るには高度の技術と指導者が必要

4. ネットワークの構築

一般参加のため其処までの構築はできませんでした。

国産綿の復興を目指す企業や自治体、NPO、個人がわずかながら存在し、都市部のミニ農園や家庭菜園、学校教育の一環、地域の伝統行事などで綿花の栽培・綿繰りが行われています。

💡 考察

今回の会場はホールでの行事と別館での行事が同時に行われ、1人での情報収集は困難でした。

今回感じたこと

  • 産業としての綿花栽培: 綿花の栽培は可能ですが、産業としてやるなら機械類や処理工場まで揃える必要になる。
  • ほとんどが趣味の範囲でやっている。
  • 生花として販売: 生花として販売できる。
  • 地域アピール: 綿花を耕作放棄地に栽培し、一般の方に花(黄色からピンクに変化する)及び実綿を見てもらって地域のアピールを行う。(道路に近い耕作放棄地が必要)
  • 「服育」イベント: 収穫祭を行い「服育」として幼稚園~小学生に参加してもらい、簡単な製品を作って祭りを盛り上げる。
  • 無農薬綿花の販売: 無農薬綿花を栽培し必要な会社(タオル・ベビー服・アレルギー服他製造)に販売する。ただし手間がかかる。

📸 研修の様子

天理市民会館やまのべホール外観

天理市民会館やまのべホール外観

2025全国コットン交流会 会場入口

会場入口の案内看板

コットンサミット研修の様子

研修会場の様子

コットンサミット研修の様子

研修参加の様子

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