総人口と世帯数の推移
下塚田地区の総人口は、この15年間で継続的に減少しており、特に平成27年から令和2年にかけて減少幅が最も大きくなっています。一方、世帯数は横ばいから微増傾向にあり、一世帯あたりの人口が減少していることが示唆されます。
| 調査時点 | 総人口(合計) | 世帯数 |
|---|---|---|
| 令和7年4月1日 | 122人 | 68世帯 |
| 令和2年4月1日 | 134人 | 66世帯 |
| 平成27年3月31日 | 154人 | 65世帯 |
| 平成22年4月1日 | 162人 | 64世帯 |
人口減少率
-24.7%
15年間で40人減少
世帯数推移
+6.3%
15年間で4世帯増加
年齢構成の推移と高齢化の進行
年齢3区分(年少人口、生産年齢人口、老年人口)のデータを見ると、下塚田地区では高齢化が急速に進行していることが明らかです。
重要なポイント
- 老年人口(65歳以上)は、15年間でわずかに増減しながらも高水準を維持し、総人口に占める割合(高齢化率)が著しく上昇しています。
- 年少人口(0~14歳)と生産年齢人口(15~64歳)は大幅に減少しています。特に生産年齢人口の減少は、地区の活力を維持する上で大きな課題となることが見込まれます。
年齢3区分人口と高齢化率
※高齢化率は「老年人口 ÷ 総人口」で算出。
| 調査時点 | 年少人口 (0-14歳) |
生産年齢人口 (15-64歳) |
老年人口 (65歳以上) |
高齢化率 (65歳以上) |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年 | 8人 | 42人 | 72人 | 59.0% |
| 令和2年 | 9人 | 54人 | 71人 | 53.0% |
| 平成27年 | 13人 | 67人 | 74人 | 48.1% |
| 平成22年 | 7人 | 77人 | 78人 | 48.1% |
年少人口
8人
令和7年時点
生産年齢人口
42人
令和7年時点
老年人口
72人
令和7年時点
年齢階層別人口の詳細比較 (0-14歳)
年少人口を構成する各年齢階層(0-4歳、5-9歳、10-14歳)の動向は以下の通りです。
| 調査時点 | 0~4歳 | 5~9歳 | 10~14歳 |
|---|---|---|---|
| 令和7年 | 0人 | 2人 | 4人 |
| 令和2年 | 3人 | 6人 | 3人 |
| 平成27年 | 6人 | 4人 | 3人 |
| 平成22年 | 2人 | 2人 | 3人 |
深刻な課題
令和7年のデータでは、0~4歳の人口が0人となっており、将来の年少人口の減少を示唆する重要な点です。
老年人口の年齢構造の変化 (75歳以上)
老年人口の中でも、特に支援が必要とされる可能性の高い75歳以上人口に注目すると、以下の傾向が見られます。
| 調査時点 | 75歳~79歳 | 80歳~84歳 | 85歳~89歳 | 90歳以上 | 75歳以上合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年 | 23人 | 14人 | 10人 | 11人 | 58人 |
| 令和2年 | 15人 | 13人 | 9人 | 17人 | 54人 |
| 平成27年 | 15人 | 14人 | 10人 | 18人 | 57人 |
| 平成22年 | 16人 | 14人 | 13人 | 16人 | 59人 |
分析結果
- 75歳以上人口は横ばい傾向にあるものの、総人口が減少しているため、総人口に占める割合は上昇しています。
- 令和7年では、90歳以上の人口が微減していますが、依然として2桁の高齢者が居住しており、超高齢化の傾向は継続しています。
75歳以上人口の割合
47.5%
総人口122人中58人(令和7年時点)
まとめと考察
1. 総人口の減少と高齢化の加速
2022年から2025年の15年間で総人口は162人から122人へ40人減少しました。それに伴い高齢化率は48.1%から59.0%へ急上昇しており、高齢化が非常に深刻なレベルに達しています。
2. 年少人口・生産年齢人口の激減
将来を担う年少人口、特に0~4歳が0人となっている点と、生産年齢人口が大きく減少している点は、今後の地区維持にとって重大な課題です。
3. 高年齢層の増加
75歳以上の人口は高水準で推移しており、高齢者福祉、医療、生活支援の必要性が今後さらに高まることが予想されます。
今後の課題と展望
このデータから、下塚田地区は人口減少と超高齢化が同時に進行しており、地区の維持・活性化に向けた若年層への支援、子育て環境の整備、および高齢者への生活支援策の強化が急務であると言えます。