下塚田 常幡(じょうまん)の公民館前圃場
2026年8月15日(金・盆最終日)実施報告
お盆の送り火と重なった夜
立秋を過ぎ、処暑へと向かう候。台風13号が去った下塚田の夜に、ふたたび火を囲みました。8月8日に予定していた第6回は台風13号の影響で中止となり、仕切り直しとなった第7回は、お盆の最終日と重なりました。
8月8日に予定していた第6回は台風13号の影響で中止となりました。仕切り直しとなった第7回は、お盆の最終日と重なりました。この日は、農村文化・旧暦の暦・家制度・そしてこの地の地形に根ざして、古くから受け継がれてきた素朴で実践的な祖霊行事──「送り火」の日です。私たちの焚き火は、その送り火と自然に重なるかたちで灯されました。
丘陵に抱かれた下塚田公民館。焚き火の集いの拠点です。
8月1日の第5回のころには、早期水稲の収穫作業が終わっていました。そして第7回のこの日、焚き火の周囲の圃場ではWCS(飼料用作物)の刈り取りが進行中。刈り取りを終えた田と、これからの田とが入り混じり、あたり一面の緑は少しずつ、その色を薄めつつあります。
まだ青々とした稲。西の空は雲に覆われていました。
WCSの刈り取り作業。緑の田と刈り取られた田が混在します。
焚き火の時間帯は、ちょうど日没と重なります。いつもなら、西の峰々へと沈む太陽が夕焼けとなって空を染めるのですが、この日の西空は雲に覆われ、夕焼けを望むことはできませんでした。
それでも──焚き火が佳境に達するころ、頭上には夏の星座が万点、キラキラと輝いていました。
火を囲んで語らう夜。世代を越えて集います。
佳境の炎。この頭上に、夏の星座が広がっていました。
暦の上ではすでに立秋を過ぎ、処暑へと向かう候。台風13号のあと、四方を丘陵に囲まれたこの下塚田地区では、朝晩に冷気が感じられるようになりました。夏から秋へ、季節はゆっくりと歩みを進めています。
お盆の送り火と重なったこの夜に呼応するように、地域の俳句企画「百年笑顔の一句」へデジタル投句が寄せられていました。第7回のテーマと響き合う一句として、ここにご紹介します。
新盆の 松の送り火 家族の輪
※この句は「百年笑顔の一句」への投句です。新盆を迎えた家に灯る送り火と、火を囲む家族の輪──私たちの焚き火の情景とも静かに重なります。
※本会は、地域の暮らしと季節のうつろいを、火を囲みながら分かち合う小さな試みです。送り火と重なったこの夜が、訪れた皆さまの記憶に静かに残りますように。