田んぼあぜ道の軽トラ市の風景
ストーリー

なぜ、
田んぼあぜ道の
軽トラ市なのか

発案者・作本和弘監査役が描いた地域再生の青写真

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QUESTION

なぜ、駐車場でも商店街でもなく
「田んぼのあぜ道」
軽トラ市を開くのか。

全国で開催されている軽トラ市の約75%は商業地の歩行者ゾーンで、公共施設の駐車場や駅前広場を会場とするものを合わせると、実に99%以上が都市・準都市型の会場で行われています。

農道——つまり田んぼのあぜ道——を会場にする軽トラ市は、全国でも1%未満しか存在しません。下塚田の「田んぼあぜ道 軽トラ市」は、その希少なモデルを意図的に選び取った、日本でもほとんど類を見ない試みです。

その構想を最初に描き、実行委員長として第1回を成功に導いたのが、下塚田ふるさと応援隊の作本和弘監査役です。

THE VISIONARY

発案者・作本和弘監査役

作本 和弘

監査役 / 初代実行委員長

下塚田ふるさと応援隊

作本和弘監査役は、下塚田ふるさと応援隊の創設メンバーのひとりとして地域活動を長年支えてきた人物です。草刈りや水路管理といった日常的な奉仕作業に関わるなかで、ある問いを持ち続けていました。

「活動の成果を地域の外に見せる機会を作れないか。下塚田ならではの風景を、そのまま舞台にできないか」

その問いへの答えが「田んぼのあぜ道」でした。農作業の現場そのものを会場にすることで、農産物の「本物の産地」を体験としてゲストに届ける——これが軽トラ市の核心にある発想です。

発案者 第1回実行委員長 下塚田ふるさと応援隊 監査役 農村RMO事業 推進メンバー

THE REASONS

なぜ「田んぼあぜ道」なのか

作本監査役の構想に込められた3つの意図

01

「本物の産地」を体験に変える

スーパーで「地元産」と書かれた野菜を手に取ることと、実際の田んぼのそばで農家から直接買うことは、本質的に異なる体験です。あぜ道を会場にすることで、購入という行為が農村風景の中に溶け込み、食と土地のつながりが自然に伝わります。これは商業施設では絶対に再現できないものです。

02

「インフラのなさ」を強みに転換する

下塚田には商店街も大きな駐車場もありません。しかし350メートルにわたって一直線に続くあぜ道があります。作本監査役はこの「なさ」を逆手に取り、それ自体をブランド価値として設計しました。商業インフラの欠如が、唯一無二の「日本の田園風景の中の軽トラ市」という体験価値を生み出しています。

03

農地と農村文化の価値を「見える化」する

農地保全や水路管理は、誰かがやらなければ地域が成り立たない仕事でありながら、外から見えにくい活動です。田んぼのあぜ道を軽トラ市の舞台にすることで、日頃の農地保全活動の成果が「美しい農村景観」として来場者の目に届きます。活動そのものが地域のPRになる——これが作本監査役が追求した循環の仕組みです。

RESULTS

第1回が証明したもの

2025年12月21日(日)10:00〜14:00 / 4時間

1,890
来場者数(人)
52
出店数(店舗)
382
経済波及効果(万円)
8
メディア掲載数(社)

全国比較:農道型軽トラ市の希少性

開催タイプ 全国割合
都市・商業地区型(歩行者ゾーンなど) 約 75%
公共施設型(市民ホール駐車場など) 約 20%
駅・広場型 約 5%
農道型(田んぼあぜ道)← 下塚田モデル 1% 未満

※日本自動車工業会(JAMA)データベース 67組織分析より

MESSAGE

発案者の想い

「田んぼは、守るだけのものではなく、 見せるものでもあっていい」

— 作本和弘監査役

下塚田ふるさと応援隊がこれまで積み重ねてきた草刈り、水路の泥上げ、農地保全の活動。それらは地域の外からは見えにくく、評価されにくい活動でした。作本監査役が軽トラ市に込めたのは、その日常の成果を「農村景観」として来場者に届けるという発想です。

きれいに管理されたあぜ道、整然と広がる田んぼ、そこに並ぶ軽トラと農家の笑顔——それは日頃の地道な活動があって初めて成立する風景です。軽トラ市は、地域活動の「成果発表の場」でもありました。

そして何より、作本監査役が大切にしたのは「地区内の人が主役になれる場をつくること」。出店者の52店舗、スタッフ48名、来場者1,890人——この数字の背後に、地域の誇りを取り戻す小さな革命がありました。

FUTURE

年末の恒例行事へ

🎯

第2回の目標

  • 来場者目標:2,200人
  • 経済波及効果:480〜520万円
  • 開催日:2026年12月27日(日)
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このモデルが持つ可能性

農村RMOモデル形成支援事業の実証成果として、下塚田の「農道型軽トラ市」は全国に共有できる地域再生フレームワークを提示しています。特別なインフラや補助金がなくても、あるものを生かした発想で地域は動き出せる——その証明です。