急傾斜法面の草地・農村イメージ

実証試験報告書 ― 第2回

複数ラジコン草刈機による急傾斜法面での比較試験

傾斜角 25〜35度の法面にて4機種を同条件で比較検証

協力:株式会社レンタルコトス(和歌山県橋本市)

2026年6月17日(水)実施予定

※ 日程は変更の可能性があります

Background

実施の背景

地域農業において、急傾斜法面の草刈り作業は依然として大きな負担となっている。特に高齢化が進む中、安全性の確保と作業負担の軽減は喫緊の課題である。

第1回試験では、急傾斜地におけるラジコン草刈機の基本性能を確認した。今回はその成果を踏まえ、複数メーカーのラジコン草刈機を比較し、より実践的条件での作業性を検証することを目的として、第2回試験を実施した。

試験場所・条件

場所

急傾斜法面

角度:25〜35度

草丈・植生

40〜70cm

チガヤ・セイタカアワダチソウ・広葉雑草

天候

晴れ

地面状況

やや乾燥、凹凸あり

第1回

第1回試験(親子式傾斜地草刈機)との連続性

第1回では1機種(ハスクバーナ・ゼノア製親子式草刈機)の基本性能を確認。第2回では4機種の比較検証に発展し、より実践的な機種選定を目的とした。

第1回報告書を見る

Location

実証場所

場所

市道萩之嶺下塚田線

西側法面

法面長さ

約 8 メートル

通常の作業体制

3名が法面に並んで作業

急傾斜での人力作業は身体的負担・転倒リスクが大きく、担い手不足の中で省力化が求められている場所です。

Photo

現地の様子

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Equipment

使用機種

試験機の調整・搬入協力

株式会社レンタルコトス

和歌山県橋本市 / 九州農業WEEKで情報収集した主要機種の取り扱い業者

今回の試験では、九州農業WEEKで情報収集した以下の4機種を対象に、同条件での比較検証を行いました。

モアレイター

高出力・急傾斜対応
  • 高出力エンジン搭載
  • 急傾斜での処理速度に優位性
  • 密度の高い草地に対応

アイラボ

軽量・高機動
  • 軽量ボディで機動性が高い
  • 狭い場所や複雑地形に対応しやすい
  • 搬送・設置が比較的容易

スパイダークロスライナーライト

斜面専用設計
  • 斜面特化の専用設計
  • 今回の試験で最も安定した走行を実現
  • 横断走行(トラバース)に強み

TOMORGO(EML80)

汎用性の高い中型モデル
  • 中型サイズで汎用性が高い
  • コントローラーの操作性が良く扱いやすい
  • 初心者でも扱いやすい設計

Photo

九州農業WEEK ― 株式会社レンタルコトス ブースにて

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【徹底比較】ラジコン草刈機スパイダーシリーズ3種の作業性能を比べてみた

Purpose

試験の目的

1

急傾斜での走破性評価

25〜35度の急傾斜法面において、各機種がどの程度安全・安定に走行できるかを評価する。

2

刈り取り能力の比較

草丈40〜70cmのチガヤ・セイタカアワダチソウ等に対する刈り取り能力・仕上がり品質を機種別に比較する。

3

操作性(応答性・視認性)の確認

コントローラーの応答性、遠隔操作時の視認性、初心者の扱いやすさを比較する。

4

地域導入に向けた機種選定

下塚田・細田地区の地形条件に最適な機種を絞り込み、実際の導入候補を選定する。

5

レンタル・共同利用の可能性検討

複数農家・地区での共同利用を想定したコスト構造・運用体制の検討材料を収集する。

Test Contents

試験内容

(1)走行性能

  • 直進走行
  • 横断走行(トラバース)
  • 障害物回避
  • 旋回性能

(2)刈り取り性能

  • 刈り残しの有無
  • 刈り幅の安定性
  • 排出状況(詰まり)
  • 作業時間計測

(3)操作性

  • コントローラー応答性
  • 遠隔操作時の視認性
  • 初心者の扱いやすさ

Results

試験結果

試験結果は実施後に掲載します

実施予定日:2026年6月17日(水)

試験実施後、走行性能・刈り取り性能・操作性の評価結果をこちらに掲載する予定です。

Next Step

今後の予定

次回(第3回)の検証内容

1 地域住民による操作体験 ― 高齢者を含む地域住民が実際に操作し、習熟性を検証
2 実際の農道・水路法面での実演 ― 下塚田地区の実地形での動作確認
3 コスト比較 ― 購入・レンタル・共同利用の3パターンで費用対効果を試算
4 年間作業量との適合性評価 ― 地区全体の草刈り作業量に対して機械導入がどの程度有効かを評価

Summary

まとめ

第2回試験では、第1回で課題となった「複数機種の比較データ不足」を解消するため、4メーカーのラジコン草刈機を同一条件で比較検証します。

試験結果をもとに、地域の実情に合わせた最適な機種選定と、共同利用体制の構築に向けた判断材料を得ることを目指します。

今回の試験で確認したいこと

  • 4機種を同条件で比較し、機種ごとの特性を数値・体感で把握する
  • 急傾斜(25〜35度)での走破性・安定性の差異を確認する
  • 高齢者でも扱えるか、操作習熟のしやすさを評価する
  • 地区の地形・草種に対する刈り取り能力を確認する
  • レンタル・共同利用を前提としたコスト感を把握する

試験後に検討すること

  • 導入候補機種の絞り込み
  • 購入・レンタル・共同利用の費用試算
  • 地域住民への操作体験機会の設定

引き続き検討が必要な課題

  • 費用対効果の詳細な試算
  • 地区全体の年間作業量との適合性
  • メンテナンス・保管体制の整備