Background
実施の背景
地域農業において、急傾斜法面の草刈り作業は依然として大きな負担となっている。特に高齢化が進む中、安全性の確保と作業負担の軽減は喫緊の課題である。
第1回試験では、急傾斜地におけるラジコン草刈機の基本性能を確認した。今回はその成果を踏まえ、複数メーカーのラジコン草刈機を比較し、より実践的条件での作業性を検証することを目的として、第2回試験を実施した。
試験場所・条件
場所
急傾斜法面
角度:25〜35度
草丈・植生
40〜70cm
チガヤ・セイタカアワダチソウ・広葉雑草
天候
晴れ
地面状況
やや乾燥、凹凸あり
第1回試験(親子式傾斜地草刈機)との連続性
第1回では1機種(ハスクバーナ・ゼノア製親子式草刈機)の基本性能を確認。第2回では4機種の比較検証に発展し、より実践的な機種選定を目的とした。
第1回報告書を見るLocation
実証場所
場所
市道萩之嶺下塚田線
西側法面
法面長さ
約 8 メートル
通常の作業体制
3名が法面に並んで作業
急傾斜での人力作業は身体的負担・転倒リスクが大きく、担い手不足の中で省力化が求められている場所です。
Photo
現地の様子
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Equipment
使用機種
試験機の調整・搬入協力
株式会社レンタルコトス
和歌山県橋本市 / 九州農業WEEKで情報収集した主要機種の取り扱い業者
今回の試験では、九州農業WEEKで情報収集した以下の4機種を対象に、同条件での比較検証を行いました。
モアレイター
高出力・急傾斜対応- •高出力エンジン搭載
- •急傾斜での処理速度に優位性
- •密度の高い草地に対応
アイラボ
軽量・高機動- •軽量ボディで機動性が高い
- •狭い場所や複雑地形に対応しやすい
- •搬送・設置が比較的容易
スパイダークロスライナーライト
斜面専用設計- •斜面特化の専用設計
- •今回の試験で最も安定した走行を実現
- •横断走行(トラバース)に強み
TOMORGO(EML80)
汎用性の高い中型モデル- •中型サイズで汎用性が高い
- •コントローラーの操作性が良く扱いやすい
- •初心者でも扱いやすい設計
Photo
九州農業WEEK ― 株式会社レンタルコトス ブースにて
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【徹底比較】ラジコン草刈機スパイダーシリーズ3種の作業性能を比べてみた
Purpose
試験の目的
急傾斜での走破性評価
25〜35度の急傾斜法面において、各機種がどの程度安全・安定に走行できるかを評価する。
刈り取り能力の比較
草丈40〜70cmのチガヤ・セイタカアワダチソウ等に対する刈り取り能力・仕上がり品質を機種別に比較する。
操作性(応答性・視認性)の確認
コントローラーの応答性、遠隔操作時の視認性、初心者の扱いやすさを比較する。
地域導入に向けた機種選定
下塚田・細田地区の地形条件に最適な機種を絞り込み、実際の導入候補を選定する。
レンタル・共同利用の可能性検討
複数農家・地区での共同利用を想定したコスト構造・運用体制の検討材料を収集する。
Test Contents
試験内容
(1)走行性能
- •直進走行
- •横断走行(トラバース)
- •障害物回避
- •旋回性能
(2)刈り取り性能
- •刈り残しの有無
- •刈り幅の安定性
- •排出状況(詰まり)
- •作業時間計測
(3)操作性
- •コントローラー応答性
- •遠隔操作時の視認性
- •初心者の扱いやすさ
Results
試験結果
試験結果は実施後に掲載します
実施予定日:2026年6月17日(水)
試験実施後、走行性能・刈り取り性能・操作性の評価結果をこちらに掲載する予定です。
Summary
まとめ
第2回試験では、第1回で課題となった「複数機種の比較データ不足」を解消するため、4メーカーのラジコン草刈機を同一条件で比較検証します。
試験結果をもとに、地域の実情に合わせた最適な機種選定と、共同利用体制の構築に向けた判断材料を得ることを目指します。
今回の試験で確認したいこと
- •4機種を同条件で比較し、機種ごとの特性を数値・体感で把握する
- •急傾斜(25〜35度)での走破性・安定性の差異を確認する
- •高齢者でも扱えるか、操作習熟のしやすさを評価する
- •地区の地形・草種に対する刈り取り能力を確認する
- •レンタル・共同利用を前提としたコスト感を把握する
試験後に検討すること
- •導入候補機種の絞り込み
- •購入・レンタル・共同利用の費用試算
- •地域住民への操作体験機会の設定
引き続き検討が必要な課題
- •費用対効果の詳細な試算
- •地区全体の年間作業量との適合性
- •メンテナンス・保管体制の整備