南側上空から望む塚田地区 ― 果樹園・水田・公民館・小松山
塚田RMO 行政提案書 2026

塚田がつながる 未来計画

〜 1km Wi-Fi で農業と暮らしを守り、地域の未来をつくる 〜

提案者:下塚田ふるさと応援隊(塚田RMO) 宮崎県日南市

― 未来を見渡す一枚の風景から ―

春の南側上空から北方向を望むと、右には柑橘の果樹園が広がる東側丘陵、中央手前には水面が輝く20ヘクタールの水田、その奥の丘陵下には地域の心臓部である公民館が見えます。さらに遠方には日南市で最も高い小松山がそびえ、塚田の暮らしと農業を静かに見守っています。

この地形は、1km Wi-Fiによる地域全体のネットワーク化に最適であり、気候変動に対応した柑橘農業の持続化、獣害対策のデジタル化、そして生活支援の強化を同時に実現できる可能性を秘めています。

南側上空から北方向を望む塚田地区 ― 右に果樹園の丘陵、中央に20haの水田、奥に公民館、遠方に小松山

↑ 春の南側上空から北方向を望む。右:柑橘果樹園、中央:水田20ha、奥:公民館、遠方:小松山

塚田RMOからのメッセージ

『百年笑顔 つなぐ ふるさと』

塚田は、百年先まで笑顔が続くふるさとでありたい。そのために、私たちは今、未来へ向けて一歩を踏み出します。

1

気候変動に揺らぐ柑橘農業を守ること。

2

獣害から農地と景観を守ること。

3

高齢化が進む暮らしを支えること。

4

地域の資源を未来へつなぐこと。

これらは、どれも"誰かがやらなければならないこと"です。そして、塚田にはそれを実現できる地形と、人と、想いがあります。

公民館を中心に、水田と果樹園と暮らしがつながり、地域全体がひとつのOSとして動き出す未来。それが、「百年笑顔 つなぐ ふるさと」という私たちの願いを形にする道です。

― 塚田RMO(下塚田ふるさと応援隊)

塚田が直面する現実

気候変動 × 獣害 × 高齢化
三重苦の同時進行

今、地域を"つなぐ"ことが唯一の突破口です。

1. 気候変動が柑橘農業を揺るがしている

農家の経験・勘では対応できない段階に突入

🌡️

冬場の異常高温

品質・糖度への影響

🌸

春先の高温

開花時期の乱れ

☀️

夏の極端な高温

果実の日焼け・落果

🏜️

小雨・干ばつ

水ストレス増大

🐛

病害虫の変動

発生時期の予測困難

→ 農家の経験や勘では対応できない段階に突入。

気象データのリアルタイム取得が不可欠。

2. 獣害が農地保全の限界を超えつつある

農地荒廃・景観崩壊・人口減少につながる"地域存続の危機"

🌙

夜間の侵入増加

発見・対応が困難。被害が翌朝まで拡大

🪤

罠管理の負担増

高齢農家が毎日確認。体力的・時間的限界

🗺️

侵入ルートの特定困難

データなし。経験と勘頼みで対策が後手に

→ 獣害は農地荒廃・景観崩壊・人口減少につながる"地域存続の危機"。

デジタルによる侵入検知・ルート分析が急務。

3. このままでは、農業と暮らしが同時に揺らぐ

気候変動

柑橘農業の持続危機

×

獣害

農地・景観の崩壊

×

高齢化

担い手の消滅

→ 今、地域を"つなぐ"ことが唯一の突破口。

1km Wi-Fi は、三重苦を同時に解決するための共通基盤です。

1km Wi-Fi がつなぐ未来

塚田の未来の風景

1本の通信基盤が、農業・農地・暮らし・地域運営の4つを同時に変える

柑橘農業の未来
未来の果樹園

"勘"から"データ"へ

気象データがリアルタイムで届き、温度・湿度・雨量に基づいた科学的な農業判断が可能に。農家が安心して次の一手を打てるようになります。

→ 気候変動に対応した柑橘農業の持続へ

農地保全の未来
未来の農地

"後追い"から"先回り"へ

獣害の侵入ルートが"線"として見える化。カメラ・センサーが夜間も監視し、侵入パターンを分析することで、対策の精度が劇的に向上します。

→ 先手を打つ獣害対策DXの実現へ

地域の暮らし
未来の暮らし

公民館が地域の通信基地へ

公民館を通信の中心基地として、見守りサービス・防災情報・生活支援がデジタルで届く。高齢者も安心して暮らせる地域インフラが整います。

→ デジタルで支えるつながる暮らしへ

デジタルネットワークで動く地域運営
未来の地域運営

地域全体がひとつのOSへ

農業・暮らし・防災・イベントがデータでつながり、地域全体が"ひとつのOS"として動き出す。行政との連携も、データで明確に可視化されます。

→ データで動く価値創造型RMOの実現へ

初年度(2026年)の計画

初年度に実現する未来

気象データが塚田の農業を守り始める

初年度の最重要成果:気象データのリアルタイム取得(農地保全DX)

東西丘陵に気象センサー設置

東側果樹園丘陵と西側丘陵の2地点に設置。塚田全域の気象データを網羅

公民館に通信ハブを設置

地域OSの中枢として公民館を機能化。全データの集約・発信拠点に

水田20haの通信エリア化

中央の20haの水田全域がWi-Fi圏内に。農業DXの基盤が完成

→ 気候変動に強い農業への第一歩。乾燥・高温・雨雲の接近がリアルタイムでわかる未来へ。

公民館を中心とした"つながる農地"の誕生

気象データ・水管理データが公民館に集まり、農家のスマートフォンへ届く。情報共有の仕組みが初めて整います。

水田20haが"データで守られる景観"へ

乾燥・高温・雨雲の接近がリアルタイムで把握可能に。水管理の効率化と作物の品質向上が期待されます。

獣害対策DXの入口が開く

通信が届くことで、侵入検知カメラの設置が可能に。2年目の獣害対策本格化に向けた準備が整います。

地域全体のデジタル基盤が稼働

初年度は通信インフラの完成が最大の目標。この基盤の上に、2年目・3年目の成果が積み上がっていきます。

3年後(2028年)のビジョン

3年後の塚田

地域運営がデータで動く "地域OS" の完成

2026

通信基盤整備

気象データ取得開始

2027

獣害DX本格化

侵入検知・ルート分析

2028

地域OS完成

AI予測・自動化・統合

1

公民館が地域OSの中枢に

気象・獣害・生活支援・イベントのデータが公民館に集約。地域の状況が一元的に把握でき、行政への報告・連携もデータで裏付けられます。

2

農業が"データで守られる産業"へ

2年間の気象データをAIが学習し、生育予測・病害虫予測が可能に。水管理の自動化により、農家の作業負担が大幅に軽減されます。

3

獣害が大幅に減り、農地が守られる

2年間の侵入データを分析し、主要侵入ルートが特定。重点対策により獣害被害が大幅に減少し、農地維持への意欲が回復します。

4

暮らしが"つながる暮らし"へ

見守りセンサー・防災アラート・地域情報の共有が実現。高齢者の独居不安が解消され、子育て世代にとっても安心な地域インフラが整います。

5

地域資源が"データで磨かれるブランド"へ

生産データに基づくレモンブランドの確立、イベントデータを活用した関係人口の可視化。地域の価値が数字で証明できるようになります。

事業全体像と費用概算

導入ステップと費用計画

行政との協働を前提に、段階的・着実に実装します

事業全体像(ハイブリッド図)

【 目 標 】 地域OSとして動く塚田

気象データ 獣害データ 生活データ

公民館:地域OSの中枢

【 初年度 】 通信基盤整備・気象データ取得

東西丘陵センサー 公民館ハブ 水田通信エリア化

【 現 在 】 気候変動 × 獣害 × 高齢化の三重苦

費用の概算 (行政が判断しやすいレンジでご提示)

年度 概算費用 主な内容
初年度(2026年) 180〜260万円 通信基盤整備(アクセスポイント・中継器)+気象センサー設置(東西丘陵2地点)+公民館ハブ構築
2年目(2027年) 120〜180万円 追加センサー設置+獣害対策DX(侵入検知カメラ・罠センサー)+データ分析基盤の構築
3年目(2028年) 150〜250万円 AI生育予測システム導入+水管理自動化+地域OS統合(生活支援・防災連携)
3年間合計 450〜690万円 (概算) 補助金・交付金の活用により、自己負担の軽減が見込まれます。初年度のみの単独実施も可能です。

農村RMO推進事業

農林水産省の農村RMO推進事業。通信基盤整備・デジタル化が対象に含まれる可能性があります。

スマート農業加速化実証プロジェクト

農林水産省・農研機構主導。気象センサー・IoTデバイス導入に活用できる補助制度です。

デジタル田園都市国家構想交付金

総務省の交付金制度。地域のデジタル化・通信基盤整備が主な対象です。行政との協議が重要です。

水田の風景
塚田RMOの決意

百年笑顔

つなぐ ふるさと

塚田は、百年先まで笑顔が続くふるさとでありたい。そのために、私たちは今、未来へ向けて一歩を踏み出します。

公民館を中心に、水田と果樹園と暮らしがつながり、地域全体がひとつのOSとして動き出す未来。そして、塚田にはそれを実現できる地形と、人と、想いがあります。

塚田RMOは、地域の未来を守るために、
住民と行政とともに歩み続けます。