酒を造ることが、目的ではない。
私たちが目指しているのは、特産品の開発ではありません。
地域の記憶を形にして、未来へ残すことです。
ボトルに入った液体は、その手段のひとつに過ぎません。
大切なのは、誰が育て、誰が守り、誰が受け継いできたか。
その物語を、香りと味として残すことです。
「クラフトジンは、その土地の香りを一本のボトルに
閉じ込めることのできる、数少ない文化です。」
私たちは、飲み物を作るのではなく、
下塚田という場所が持つ固有の時間と空気を、形にしたいのです。
なぜ、ジンでなければならないのか。
日本酒は米の質に左右され、焼酎はイモや麦が主役になります。
ワインはブドウなしには成立しません。ジンは違います。
ジンは風景と時間を丸ごと蒸留できる酒です。
① 農産物
日南マイヤーレモン・規格外果実など、農地から生まれた恵みを丸ごと活かします。売れなかった農産物が、香りになります。
② 自然素材
山野草・ハーブ・葉・枝。下塚田の野山に息づく自然の素材が、ボタニカルとなってボトルの中に宿ります。
③ 400年の杉
早馬様のそばで生き続けた時間の記憶。その木材をチップとして用い、香りに変えます。木の時間が、液体になります。
④ 人の営み
育てた人・収穫した人・守り続ける人。地域に生きる人の手と時間が、ジンの根底にある最も重要な素材です。
なぜ、マイヤーレモンなのか。
日南マイヤーレモンは、温暖な気候と豊かな日照に育まれた、香り高い柑橘です。
皮の精油成分は複雑で、甘みと酸味のバランスが絶妙です。
通常のレモンとは別種の、豊かな個性を持ちます。
私たちが売りたいのはレモンではなく、物語です。
ボタニカル構成(想定)
「蒸留」とは、地域資源の編集である。
蒸留とは、原料を熱し、蒸気を集め、冷やして液化させる工程です。
この過程で、素材の「本質」だけが抽出されます。
地域資源も同じです。
土地が持つ無数の要素の中から、伝えるべき本質を選び取り、
人々の手に渡る形に変換する。
蒸留とは、地域資源の編集作業です。
私たちは、下塚田の「本質」を編集しようとしています。
まだ、生きている。
だから今、命を頂く。
早馬様のそばに、樹齢400年を超える杉が約15本立っています。そのうちの1本が、何度も落雷を受けながら立ち続けてきました。しかし2024年夏——農村RMO元年——致命的な落雷を受け、この杉の成長はついに止まりました。
杉は、まだ生きています。
しかしこのまま放置すれば、2〜3年のうちに完全に立ち枯れます。
生きているうちに、命を頂く。
今この瞬間だけが、400年の時間を地域資源として
継承できる唯一の機会です。
一本の杉が辿った400年
およそ400年前
杉が芽吹く
400年のあいだ
この地を見続けた
何度も
落雷を受けながら、それでも立ち続けた
⚡ 2024年夏
致命的な落雷。成長が止まった。
地域が農村RMOとして動き出したその年。
今
まだ、生きている。氏子の決断。
これから
板になり、酒になり、早馬様に奉納される。
収穫の季節、毎年
マイヤーレモンと400年の杉の香りが出会う
板御朱印として
見る文化への再生
400年の杉板に刻まれた御朱印が、参拝者の手に渡ります。木の記憶が、信仰の形になります。
感謝のジンとして
飲む文化への再生
早馬様への奉納酒として、毎年の収穫を祝います。木の時間が、香りになります。
「立ち枯れて終わるのではなく、生きているうちに命を頂く。
これは伐採ではなく、命の継承です。
早馬様への感謝のジンを奉納することで、
400年の時間が地域の未来へとつながります。」
ジンは目的ではなく、プラットフォームである。
一本のボトルが、地域のあらゆる活動をつなぐ基盤になります。
農業・農地保全
規格外農産物の活用
観光・体験
蒸留体験・見学
飲食・ペアリング
地元料理との提案
デザイン・ラベル
地域の美術・工芸
教育・学び
生態・歴史・産業
ふるさと納税
返礼品への展開
海外輸出
Japanese Craft Gin
贈答・PR
地域ブランドギフト
「なぜ今か」と「なぜジンか」は、
一本の杉が答える。
なぜ今か
「今でなければ、
生きている命を頂けない。」
なぜジンか
「ジンだけが、400年の時間を
香りに変えられる。」
二つの問いは別々の答えを必要としません。
今まだ生きている400年の杉という一つの事実が、
両方に同時に答えています。
私たちが描く、最終的な姿。
「下塚田といえば
マイヤーレモン」
「下塚田といえば
クラフトジン」
「一度行ってみたい
地域」
農地が守られ、
生活が支えられる基盤
地域には、見えない資源がある。
畑を渡る風。柑橘の香り。400年の杉が宿す時間。
人が育て、受け継いできた営み。
私たちはそれを、蒸留して未来へ残したい。
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