移動支援
生活支援の取組

移動支援サービス
事業計画書(案)

住民相互の助け合いによる持続可能な地域モデル

1

事業の目的

住民アンケートの結果、当地区では70代以上の高齢者が78.6%を占め、「買い物」や「病院」への移動が困難になることへの不安が深刻化していることが判明しました。

本事業は、住民相互の助け合いによる移動手段を確保することで、免許返納後も住み慣れた下塚田で安心して暮らし続けられる「持続可能な地域モデル」を構築することを目的とします。

2

実施主体

下塚田ふるさと応援隊

運営管理、予約受付、安全管理等を組織的に行います

3

運行の概要(案)

運行方式

自家用有償旅客運送(福祉有償運送)

地域住民の自家用車ではなく、専用車両(今回導入希望)を使用し、地域のボランティアが運転する「共助型」交通システム

運転手(誰が)

地域の元気な住民(60代~70代前半の有志)

  • 第2種免許は不要ですが、講習受講を必須とします。
  • 「お互い様」の精神で担いますが、活動実績に応じた有償ボランティア(謝礼支払い)とします。

対象者

下塚田地区に居住する住民(および帰省中の家族等)

  • 事前に会員登録を行った方。
  • 一人での乗降が可能な方(または介助者が同乗する場合)。

運行範囲(どこへ)

地区内 および 生活圏である主要エリア

アンケート結果に基づき、以下のエリアを設定します。

1. 地区内・細田方面

郵便局、支所、近隣の親戚宅など

2. 吾田・油津方面

県立日南病院、中部病院、大型スーパー、市役所

運行日

週2~3日程度(例:月・水・金)

  • 完全予約制(前日までに電話等で予約)。
  • 需要に応じて柔軟に対応(病院の予約時間に合わせて運行)。

利用料金(いくらで)

タクシー料金の半額程度を目安に設定(実費相当分として徴収)

【料金案】

Aゾーン 細田・地区内
片道 300円
Bゾーン 吾田・油津
片道 600~800円

※ガソリン代、保険料、車両維持費、運転手への謝礼に充当します。

4

導入車両について(今回の要望事項)

本事業を持続的に行うためには、高齢者が乗り降りしやすく、維持費が安価な車両が不可欠です。しかし、地域組織の資金では購入が困難なため、以下の支援スキームによる導入を計画しています。

車種

軽自動車(トールワゴンタイプ)または小型自動車

選定理由:

  • ・狭い道でも走行できる
  • ・高齢者の乗降が容易
  • ・維持費(税金・燃費)が安い

資金計画

総事業費

約300万円

(車両本体+ドラレコ等の架装費)

財源内訳

宮崎県 未来へつながる地域づくり協創支援事業

2/3補助

約200万円

+

日南市による協調支援

1/3補助

約100万円

※今回の要望事項
5

収支シミュレーション(年間見込み)

本事業は営利を目的とせず、利用料収入で経費を賄う「独立採算」を目指します。

【収入】

利用料金収入

約30万円

(月間利用者数×単価から試算)

【支出】

燃料費、保険料、車検積立、謝礼等

約30万円

【収支】

トントン

±0

車両購入費以外の赤字補填を市に求めない運営体制を構築します。